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このコーナーは、毎月1回、東京湾周辺のさまざまな観光スポットをご紹介します。
近いけれどもよく知られていない東京湾の魅力を、あなたも再発見してみてはいかがでしょうか? |
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【その他のおすすめスポットへ】
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| 文章・撮影 藤川 由美 |
| (このページの記事は、2004年3月に取材・掲載されたものです。) |
| ─ 絶品の江戸前あなごが食べられる「日本料理 恵の本」 |

左から女将の伊藤佳子さん、ベテランスタッフの神田由利子さん、若女将の伊藤奈美さん |
川崎大師の表参道に店を構える「恵の本」(えのもと)は、江戸時代から続く日本料理の老舗です。
「四代将軍家綱の時代にお大師さまへのお参りが多くなって、茶店のようなものを出したのが始まり。それから340年、ずっとここで商売を続けています」というのが、女将さんの伊藤佳子さん。江戸の昔は、大師の浜で獲れた蛤をみそ仕立てにした「蛤なべ」が名物で、それを出すお茶屋(料理屋)が軒を並べていたのだとか。

ふっくらとやさしい味わいのあなご重 |
「東下りで京都から江戸に入る前、つまり大森、羽田、大師が本当の意味の江戸前=B多摩川や鶴見川の真水が入ることで海水の塩分が薄くなり、湾の中なので波もなく、甘味のある魚介類が育ちやすかったんですよ」
埋め立てにより大師の漁場はなくなりましたが、名物を何とか残そうと、金沢八景の小柴沖でわずかに上がる地物を仕入れ、「蛤なべ」(1人前3000円・要予約)を提供。伝統の味を守っています。

日本酒と相性ぴったりの煮こごりあなご |
蛤と同じく、小柴から仕入れているのが江戸前のあなご。生きたままさばくので身が柔らかく、鮮度抜群。あっさりとしたタレが素材をひきたてる「あなご重」(1500円)や「煮こごりあなご」(800円)など、どれも口の中でとろけるような美味しさです。

江戸前のお寿司も楽しめる |
そのほかにも天ぷら、にぎり寿司とメニューはいろいろ。料理の味もさることながら、自ら「大師の生き字引」という女将さんの語りにうっとり。店先での呼びこみの声、地元に伝わる古謡の一節などを聞いていると、お芝居のような当時の情景が目に浮かびます。
江戸前の素材にこだわった料理と、きっぷのよい女将さんの名調子。あなたの目と舌と耳で味わいにお出かけください。 |
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日本料理 恵の本(えのもと)
住所:川崎市川崎区大師本町9-12
TEL:044-288-2294
営業時間:11:00〜22:00
定休日:木曜日
駐車場:あり |
| ― 手作りのやさしい味わい。川崎名物「追分まんじゅう」 |

どら焼きやもなか、お団子など和菓子もいろいろ |
川崎駅から海に向ってのびる新川通り。追分の交差点そばに看板を掲げるのが「追分まんじゅう」の多摩川菓子店です。
「宣伝はまったくしていないのに、お客さんの口コミで遠くから買いに来てくださる方が多くて、こっちがびっくりです(笑)」というのが、創業者の木村昶(あきら)さん。

「長い間続けてこられて、お客さんに感謝しています」という木村さんご夫妻 |
小学校を卒業後、麹町の和菓子やさんで8年修行。その後満州に出征し、シベリア抑留→帰国。千葉での和菓子の卸売りなどを経て、昭和30年に現在の場所に小さなお店を開いたのだそうです。

十勝小豆のあんこが絶品 |
「初めは大福やお団子を作ってたんだけど、売れなくてね。オリジナルで勝負しようと半年くらいかけて考えたのが追分まんじゅう。店で待っていてもお客さんは来ないから、夜になると掘の内とか南町の歓楽街に売りに行ったんですよ」飲み屋のお姉さんたちの間で人気となり、だんだんお店に買いに来る人が増えたのだとか。

春を呼ぶ桜餅 |
「きな粉をたっぷりかけるとおいしいよ」と出来立てのおまんじゅうを持ってきてくれたのが、奥さんの米さん。手に取るとずっしりと重く、1つでもお腹がいっぱいになりそうなボリューム。何より十勝産の小豆で作ったあんこのおいしいこと!これで1つ110円とは驚きです。

ふかしたての追分まんじゅう。ふわっとした生地がたまらない |
「小豆が上がったので、仕方なく10円値上げしたんですよ。長い間続けてこられたのもお客さんあってのこと。高いおまんじゅうなんて、申し訳ないよ」という昶さん。温かいお人柄は、どこかなつかしいおまんじゅうの味そのものです。
多い日は1日1000個は売り上げるという川崎名物・追分まんじゅう。ちょっと車を飛ばして買いに行ってみませんか。 |
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「追分まんじゅう」多摩川菓子店
住所:川崎市川崎区大島2-1-2
TEL:044-244-3484
営業時間:9:00〜18:00
定休日:月曜日
駐車場:なし |
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| (このページの記事は、2004年3月に取材・掲載されたものです。) |
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